さて、手術翌日。
相変わらず痛いちPCAのスイッチを押しながらも、寝たきりの今日この頃。
今朝の担当は、ちょっとトンチキな若い男性看護師さんでした。
なんだか、やたらいろいろなものを抜きたがります。
「お鼻の酸素、もう抜いて大丈夫そうですかねーー? 抜きますね! しんどかったら昼からの看護師に言ってくださいね!」
(なぜこの人は様子見る前提ないのか。。
結局酸素濃度が下がってたみたいでまた戻されました)
「鎮痛剤まだ残ってますか? なくなったら点滴取れますからね!」
(なくなった時はウッキウキで抜いてました)
「尿道カテーテル抜きますね! これからはおむつにしてくださいね!」
↑
えっ!?
上の二つは良かったけど、下の一個は「え、え、なんで…?」と。
実際、尿道カテーテルは抜かないとばい菌が入って感染症の恐れがあるので、早めに抜いたほうがいいらしいのですが…
そんな、おむつにしろと言われても、人間、そんな簡単に尊厳を捨てることは……
いや、割と順応しましたけど。
そんなこんなで喫緊の課題は「早くトイレに行きたい!」でした。
そんな時、まさに救世主が。
「まいどー!」くらいのノリで、理学療法士さんが「どうやー?」と病室に来てくれました。
「とりあえず立ってみよか。立てる?」
手術1日後ですが、ベッドを起こしてひとまず縦になる。足を床に下ろす。右足に力を入れて立つ。
おお、できるもんだ。右足は元気なので、ケンケンをしても、意外とひびくこともないし、ちょっと引きずっててもけっこう平気。
左手の小指を骨折したり腱鞘炎になった時って、もう腕を下げただけでも痛いじゃないですか。そういう印象だったのですが、足は横でも縦でも影響ないようです。
手術前は「そんな、足の骨を切った翌日に立てとか、鬼か」と思っていましたが、思った以上にできるもんでした。
そのままゆっくり車椅子に腰掛け、トイレに連れて行ってもらいました。
初めて車椅子ユーザーとして多目的トイレに入ってわかりました。
あの手すり、めっちゃありがたい。
車椅子を便器の前に置いてもらうと、そこで手すりに捕まって手の力で立ち上がり、くるりと向きを変え、トイレに座り替える。
ずりずりパジャマのズボンと下ろす。
片足が使えれば、意外と出来ます。
(余談ですが、私はもともと両足いっぺんに手術してくださいと言って、主治医の先生に大反対されたのですが、よくぞ反対してくださいました…ほんとに無理でした…)
ああ、トイレ最高。私生きてる。
「ありがとうございます! ほんまに嬉しいです!」と理学療法士さんに何度もお礼を言いながら、部屋に戻りました。
さっきまではなにわの番頭さんくらいだったのですが、突如松重豊くらいに見えました。
これが「転移(transference)」ってやつか。
あぶねえ。岡田将生ファンでよかった。
さて、「行きたくなったら、いつでも遠慮せずにナースコールしてなー」と言われたのですが。
実は、導尿カテーテルをしたあとは、ちょっと緩んで、頻尿になる場合があるようです。
私も普段は一日2、3回しかトイレに行かないのですが、この日は2時間と持たずトイレ通い。
そのたびナースコールを押して、車椅子に乗って待機して、押していってもらって、トイレの順番を待って、一人でふぅふぅケンケン頑張り、終わったらまたナースコールをして、連れて帰ってもらう、というのが本当に大変。
夜中もまだ頻尿は続き、2時間おきくらいにトイレに連れて行ってもらいました。
一般に介護でもトイレ自立が大きなポイントと言いますが、ほんとにしみじみ実感しました。一人で好きな時にトイレに行ける。大事。
この日は食事も半分くらい食べられました。
ちなみに夜中になって、重くなったオムツが気持ち悪くて「あの、新しいオムツか、下着に替えていいですか?」と看護師さんに訴えました。
すると、「えっ、一回も替えてなかったの!? 最低でも1日1回は替えるはずなのに」と言われました。
あのトンチキめ…
本日のポイント
・オムツでしろと言われても…いや、するけれども!
・トイレは人間最大の発明

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