さて、全身麻酔での手術は、今回が初体験でした。
ドラマなどのイメージでは、病室で深く眠っていた女性が目を覚ますと涙ぐんでいる家族が顔を覗き込んでいて、「目が覚めたかい…!?手術は成功だよ」「よかった…ありがとう」みたいな感じだったのですが、実際はそんなもんではなく。
なんだかぐらぐら揺れる視界。
「大丈夫ですかーー? 終わりましたよーー わかりますかーーー?」
「へにゃk、う0甥jpk;lt偈rp@「;:浮」
「はい部屋に戻りますよーー」
「hkjんぉ0p@タワ」
「はい帰りましたよー、痛くないですかーー?」
「h喰いジョイk歩l@;:htsy」
てな感じで、何があったかよくわかりませんが、気づいたら病室で、全く動けずに仰向けに寝転んでいました。
このあたりはずっと半覚醒状態だったので記憶が定かではないのですが、「痛くなったらこのボタンを押せ」と、鎮痛剤の注入ボタンを持たされていたのだけは覚えています。
これは、PCA(Patient Controlled Analgesia:患者自己調節鎮痛法)というやつだそうです。(点滴から入れるのは、IV-PCA)

私は体質的に使える鎮痛剤がかなり少なく、今回飛び道具として用意していただいていたのがフェンタニルというかなり強い鎮痛剤でした。このPCAが点滴につながっていまして、一回ボタンをプッシュすると1mlが注入される仕組みとなっています。
ちなみに、入れていい間隔は決まっていて、NGなら押しても注入されないという逆ロシアンルーレット方式です。
このセットがメッシュの袋に入っていて、首からぶら下げていつでもスタンドバイミーしてくれるのです。ほんとに医療技術の進歩はありがたい…
ちなみにこれ、30mlが日曜朝になくなったので、4日間で30回「もう無理っす」とボタンを押した計算ですね。(実際にはそこまで我慢ができないほど痛かったわけではなく、痛くなりそうなら早めに押していたのが正直なところです)
さて、気がつくと、すっぽんぽんからまた手術着を着せられていました。
ちなみに、実はパンいちどころかパンツも寝てる間に脱がされて、おむつに変わっていました。
導尿カテーテルも入れられ、無感覚で勝手に出てくる運用。
これはほんとに自分でもわからなくて、看護師さんがたまに捨てにきて下さるのを見てびっくりです。
経口給水はしていませんが、点滴はしっかりしてましたからね…
とにかく当日は、ひたすら寝て過ごしました。
18時には久しぶりの食事が出て、ベッドを起こして体が縦になりましたが、なかなか手が伸びず(精神的ではなく身体的に)、眺めているうちに夕食タイム終了。
この日はあらかじめ何もする気にならないだろうからと、あらかじめベッドサイドにスマホとイヤフォンだけを用意していたのですが、思ったより小説が鬱展開だったのととにかく意識が朦朧としていたので、ほとんど頭に入ってこず…
そんな感じで、とろとろと半日を過ごしました。
この日一番辛かったのが、実は痛かった足よりも、動けない腰!背中!
ずっと同じ体制で寝ていると背中と腰がとにかく痛いので、ベッドを起こしたり、腰に枕を挟んだりと体勢を変えながら、楽なところを探っていました。
日目くらいになって寝返りがうてるようになるまでは、ここが意外と辛い戦いでした。
あとは、寝過ぎていたので夜になると目が冴えてとにかく暇だったこと。
暇だけど能動的に動く元気もないし、考え事をする集中力もない。
オーディブルを聴き終え、その後は工業簿記2級の動画を見たり(これっぽっちも頭に入りませんでした)、推しのショート動画を見たりと、とにかく時間をやり過ごすのが大変でした。
そして、さすがにお腹がすいた…
そうして、手術当日の長い夜はとろとろと過ぎて行ったのでした。
今日のまとめ
・ドラマよりもかなりカオス
・傷口以上につらいのが、動けん・眠れん・食えんの三重苦

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